介護について

介護保障、介護保険・・・、準備中です

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「保険」は、「保障」と「危険」の合成語とも言われています。

暮らしと人生における様々な危険を保障するために公と私の保険が整備されてきました。
公的な社会保険と私的な民間保険の大きな相違点のひとつは、「どんな危険(リスク)を対象にするか」です。

民間保険は生命や火災や事故などの私的なリスクに、社会保険は社会的なリスクに備えます。
社会的なリスクとは、放置すれば社会全体が不安で不安定な状況に陥る恐れです。

費用が心配で治療を受けられない、引退後の生活に困る、失業して生活費もない、仕事でけがをしたのに補償もない・・・。そんな事態を防ぐために「医療」(健康)、「年金」、「雇用」(失業)、「労災」の社会保険が順に創設されました。

5番目の介護保険は、ずいぶん遅れて2000年度に発足しました。それは長い間、介護は家族の責任と考えられていたからです。

しかし、家族介護の過酷さ、疲れ果てた介護者による虐待、介護離職の多発などで、「介護は社会的リスク」との認識が広がり、深まって「介護保険」は生まれたのです。

その創設以来の歩みは、何を教えてくれたでしょう。

制度なしには超高齢社会を生き抜けないと痛感させました。同時に制度だけでは超高齢社会を乗り切れないとの理解も深まりつつあります。制度を補強するためにも、制度対象外のニーズに応えるためにも、地域社会が要介護者と介護者を包み込むことが大切です。

2015年度から「地域包括ケアシステム」と呼ぶ試みが始まりました。

市町村を軸に社会福祉法人や医療法人、企業やNPO、生協や農協など、地域の資源を総動員し、いわば、「地域ぐるみの支え合い」のネットワークを創れるかどうかです。

「介護の社会化」は新しい時代に入ったのです。


   一般財団法人日本リハビリテーション振興会 理事長 宮武 剛様 のお言葉より

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